第43回 阿蘇シンポジウム抄録集 2023
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1) Yamasaki, S. et al.: Nat. Immunol., 9:(10), 1179-1188, 2008. 2) Miyake, Y. et al.: Immunity, 38:(5), 1050-1062, 2013.3) Toyonaga, K. et al.: Immunity, 45:(6), 1245-1257, 2016.4) Nagata, M. et al.: Proc. Natl. Acad. Sci USA, 114:(16), E3285-E3294, 2017.5) Shimizu, T. et al.: Immunity, 56:(2), 307-319, 2023.山﨑 晶大阪大学 微生物病研究所 分子免疫制御分野3. レクチン受容体を介する異物の認識機構生体は、常に自己・非自己、双方に起因する様々な「危機」に曝されている。免疫系は様々な受容体でこれらを察知し、適切な免疫応答を介して宿主の恒常性維持に寄与しているが、その全貌は明らかでない。近年、我々は、免疫細胞に発現するレクチン受容体群が、こうした「危機」を感知するセンサーとして重要な働きを担っていることを見出し、リガンド結合様式と応答を明らかにしてきた1)-3)。これらの受容体は病原体以外にも、損傷を受けた自己組織を認識して免疫応答を惹起することも判明し、それぞれの認識を担う内因性リガンドを同定した4)。本来組織修復を促すこの自己に対する応答が過剰になると、重篤な神経変性疾患を引き起こすことも判明した5)。本シンポジウムでは、レクチン受容体を介した非自己病原体並びに損傷自己の認識機構と生理的意義、またその破綻に伴う疾患との関わりについて議論したい。5

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